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濱田家についてAbout Hamadaya

濱田家は大正元年、歌舞伎の舞台としても知られる玄冶店の跡地にて創業致しました。
以来百余年、料亭としての伝統を時代の風を採り入れながら今も大切に守り続けております。

名前の由来Origin of the Name

江戸時代、将軍家光の御殿医でもあった岡本玄冶を由来に、人形町一帯はかつて玄冶店と呼ばれ、歌舞伎世話物の名作「与話情浮名横櫛」に登場するお富と与三郎の情話の舞台としても広く知られるようになります。
濱田家の名前は、川上貞奴も在籍し伊藤博文を始めとした明治の元勲にも親しまれたことで知られる芳町の芸者置屋「濱田屋」に由来致します。
明治の末に置屋を閉じる際に置屋主人より濱田家創業者である三田五三郎がその名を譲り受け、大正元年に料亭「濱田家」が誕生致しました。

蝙蝠Hamadaya's Symbol

濱田家のシンボルマーク「蝙蝠」は「与話情浮名横櫛」の登場人物、蝙蝠安に由来します。

元来、漢字圏では蝙蝠の字が「福」の字に似ているため幸運を招くとされ、長寿のシンボルとされてきました。

コウモリの音が「幸守」や「幸盛」に通じることから日本でも縁起のよい動物とされています。

蝙蝠:イメージ 01

ご挨拶Greeting

新しいものに溢れた東京の街の中で、日本の真の伝統文化に触れる機会は年々少なくなっているように感じ入ります。

都内では希少となりました数寄屋建築の空間の中で愉しむ、旬の食材にこだわり心を尽くしたお料理、季節の移ろいに合わせて意匠を凝らした和のしつらえ、百余年の歴史の中で受け継がれてきた伝統の調度の品、もてなしの心。

濱田家でお過ごしになる時間が、そのような凜とした日本文化に触れ、心から寛げる特別な時間となりますよう、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

玄冶店 濱田家 女将 三田 啓子